深夜ラジオにおける「聴取率」は、パーソナリティたちの通信簿であり、プライドがぶつかり合う主戦場だ。
今週の『霜降り明星のオールナイトニッポン』は、前回の聴取率調査で同時間帯の裏番組と同率1位を獲得したという、おめでたい話題からスタートした。その強力なライバル番組こそが、霜降り明星ANNの強敵であるTBSラジオの『バナナマンのバナナムーンGOLD』である。
話題がバナナマンさんに及んだことで、粗品さんがふと口にした。
「今、日村さんってお休みされてますよね?(ラジオは)どういう感じになってるんですか?」 現在、療養のために休養中の日村さん。そこから、粗品さんが最近遭遇した目撃談へとトークは転がっていった。
休養中のバナナマン日村を目撃した霜降り明星粗品
粗品さんが東北へ向かう新幹線のグリーン車に乗っていたときのこと。すぐ前の席に、帽子とマスクで顔を隠したバナナマン・日村さんらしき人物が座っていたという。隣にはマネージャーらしき男性の姿。同じ駅で降り、エスカレーターでも前後になったことで、粗品さんは「90%くらい日村さんだった」と確信した。
しかし粗品さんはあえて声をかけなかった。「療養中のリフレッシュ旅行かもしれない」。そんな後輩としての気遣いから、そっとしておくことを選んだのだ。
この目撃談に対する、霜降り明星の2人の考察が対照的だった。
まず、せいやさんの見立ては非常に明るい。
「テレビっ子」としての勘を働かせた彼は、「実はもう仕事に復帰していて、『せっかくグルメ!!』などの番組ロケで東北に向かっていたのではないか」と推測した。水面下でサプライズ復帰の企画が進んでおり、そのロケの移動中だったという、エンタメの最前線にいる芸人らしい希望に満ちた考察だ。
一方の粗品さんは、真逆の可能性を提示する。「東北にしかいない名医や、特別な病院があって、治療のために向かっていたのではないか」。 あまりにもリアルで暗いこの「名医・治療説」に、せいやさんはたまらず「それは嫌だなあ」と本音をこぼした。粗品さんも体調不良の時期があったことから、やはり日村さんの休養は気になるのだろう。
復帰に向けたロケか、それとも名医を訪ねての治療か。 正解はわからない。
しかしこの両極端な考察の根底にあるのは、間違いなく先輩芸人への深いリスペクトと愛情だ。その後、トークは「30代、40代と過酷なテレビの現場を走り続けてきた50代の芸人(サンドウィッチマン伊達さんなど)は、体にガタがきやすい時期だ」という、第一線を張る者同士にしかわからない切実な話題へと移っていった。
若きチャンピオンとしてテレビ界を駆け抜ける霜降り明星の2人にとっても、50代の先輩たちが直面する健康問題は決して他人事ではないのだろう。
「療養中のリフレッシュであってほしい」「いや、もう復帰ロケであってほしい」
彼らの口からこぼれた言葉の端々からは、日村さんの無事と一日も早い復帰を心から待ち望む後輩たちの温かい本音が溢れていた。


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