ナイナイ岡村が渡部騒動に苦言 お笑いにおける関係性とコンビ愛

7月16日放送のナインティナインのオールナイトニッポン。

今回の放送は、岡村隆史さんが昨今のSNSの在り方に苦言を呈しつつ、鬼越トマホーク良ちゃんが起したアンジャッシュ・渡部騒動を例に挙げ、お笑いにおける関係性の重要性について深く語る一幕があった。

そこから透けて見えてきたのは、相方である矢部浩之さんへの思いと、ナインティナインというコンビの揺るぎない絆のようにも見えた。

ナイナイ岡村喧嘩のツールと化すSNSへの苦言と鬼越トマホーク良ちゃんが起した渡部騒動について言及

まず岡村さんが指摘したのは、最近のX(旧Twitter)の「民度の低さ」についてである。

この発言の背景にあったのは、鬼越トマホークの良ちゃんがX上で渡部さんを激しく批判した騒動だ。

イベント制作会社の重大な連絡ミスによる出演キャンセルの誤解が原因だったにもかかわらず、事実確認をしないまま渡部さんを「ゴミ」などとSNS上で感情をむき出しにしてしまった一件である。

これには、有吉弘行さんから「立場が弱っている先輩に対するやり方として不適切だ」と苦言を呈される事態に発展した。

有吉さんといえば、自身のラジオ番組『SUNDAY NIGHT DREAMER(サンドリ)』で、ネットニュースに「有吉激怒」と書かれても「俺はこれまで怒ったことがない」とおどけて見せることが多い。

しかし今回の件に関しては明らかに毛色が異なっていた。それほどまでに、今回のSNS上での一方的な攻撃は、芸人界隈においても「異常な事態」として受け止められていたことがラジオ越しにもヒシヒシと伝わってくる。

最終的に良ちゃん側が謝罪する結末となったが、岡村さんはこうした風潮に対し、当人同士が裏で直接話し合えば解決するような揉め事であっても、わざわざSNS上に公開して味方を作ろうとする傾向が強いと嘆き、「すっかり喧嘩のツールになっている」と苦言を呈した。

自身の知らないところで事実誤認のまま揉め事に巻き込まれ、トドメを刺すように叩かれてしまう渡部さんについて、岡村さんは「かわいそう」と同情を寄せている。

東野幸治さんの渡部さんに対する「いじり」の裏にある優しさと関係性

現在、渡部さんが周囲から無遠慮にいじられやすくなっている状況について、岡村さんは「全部東野さんのせいちゃうかな」と冗談めかして語った。

東野幸治さんはあらゆるメディアで渡部さんを激しくいじっているが、岡村さんの分析によればそれはお二人の間にしっかりとした関係性があるからこそ成立しているのだという。

東野さんの中には「彼をなんとかしてあげたい」という隠れた優しさがあり、その優しさをあえて表に出さず、自分が悪く映ってでもニコニコしながらいじりに行っているのだと、その真意を代弁していた。

芸人界隈であっても関係性のな無粋ないじりへの警鐘

しかしここで問題となるのが第三者の存在だ。

東野さんのその姿を見た人たちが、「あ、渡部君ってあんな感じでいじっていいんだ」「あんな風に触りに行っていいんだ」と勘違いしてしまう危険性を岡村さんは指摘する。

東野さんと渡部さんの間に存在する深い関係性や優しさを知らず、まったく関係性のない人が勝手に真似をして、今回の騒動のように馴れ馴れしくいじり(あるいは批判に)いくのは、単なる無粋な振る舞いである。

「いきなり行ったら『お前なんやねん』ってなる」と語った。

ナイナイの「コンビ愛」が証明した鬼越トマホークが起した矢部さんい対する過去の的外れな批判

最終的に、岡村さんと矢部さんは、共演時にお互いをいじり合うことはあっても、初対面でいきなり慣れた人たちのようないじり方をするのは間違っていると意見を一致させ、「いじりや笑いには関係性が大前提である」と結論づけた。

実のところ、今回の騒動の当事者である良ちゃんは、過去にナイナイ矢部さんに対して「矢部さんがオールナイトニッポンに復帰してから面白くなくなった」「矢部さんはいらない」という趣旨の批判的な発言をしたことがある。

またTBSラジオ爆笑問題カーボーイに出演した際にも同様に矢部さんを執拗に「面白くない」と批判し、爆笑問題のふたり、特に太田さんから「そんなことない、矢部がいるからナイナイなんだ」と諭し、矢部さんを庇ったこともあった。

そんな過去がある中で、主に批判のターゲットにされていなかった岡村さんが、今回の鬼越トマホーク良ちゃんの騒動に対して言及したことには、非常に大きな意味があると感じる。

直接的な怒りをぶつけるのではなく、「お笑いには関係性が大前提である」と静かに、しかし毅然と説く岡村さんの姿。そこからは、相方である矢部さんへの深いコンビ愛と、ナインティナインというコンビの揺るぎない絆がはっきりと見えた。

誰でもSNSで気軽に発信し、相手を傷つけてしまう現代。

岡村さんのこの言葉は、かつて良ちゃんが放った矢部さんへの批判がいかに的外れなものであったかを証明し、関係性を持たない言葉がいかに脆く無粋なものであるかを、見事に突きつける形となったように感じる。

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