8月22日深夜(23日午前2時頃)に生放送された『オードリーのオールナイトニッポン』の最中、関東地方を中心に最大震度5弱を観測する強い地震が発生した。
この予期せぬ地震によって、番組の要である若林さんのフリートークはぐちゃぐちゃにかき回されてしまうことになった。
しかし予定調和が崩れたその空間には、単なるハプニングを越えた特別な熱量をオードリーから感じた。
深夜2時の地震 ぐちゃぐちゃになったオードリー若林のフリートークと宿る熱量
この日の放送から、東日本大震災のオードリー放送回を思い出した人も多かっただろう。
あの未曾有の事態の中、二人はあえて番組冒頭から漫才を披露し、不安な夜を過ごす全国のリスナーにいつもの笑いと安心感を届けてくれた。
今回の地震対応でトークの構成が崩れていく中にも、あの夜と通ずるパーソナリティの底力と熱を確かに感じた。
若林と春日が共鳴するリスナーへの深い愛情
何より印象的だったのは、二人のラジオに対する真摯な姿勢が浮き彫りになったことだ。
普段からリスナーを軽視する構成が多い番組(FAXぐしゃぐしゃ)だが、熱を放つのはもちろんのことあの春日さんでさえも若林さんの熱量にしっかりと呼応し、二人が一体となってマイクに向かっていた。
フリートークが崩壊してしまっても、「リスナーのために」という強い思いが根底にあるからこそ、あのような熱を帯びた放送になったのだろう。
オードリーがいかにリスナーを大切にしているかという温かい愛情が溢れており、なんかちょっと感動しちゃった。
記録か安全か radikoの無音対応が抱えるジレンマ
しかしこのリスナーへの深い愛情が詰まったリアルタイムの放送も、後日radikoのタイムフリーで聴取すると、地震発生の時間帯は無音処理されてしまっている。
これは録音を聴いたリスナーが現在進行形の地震だと勘違いし、パニックによる二次災害を防ぐための安全措置。
数年前関東圏で今回の規模の地震が起きた際は、ANNでは渡辺満里奈さんが落ち着いた対応をし、アナウンサーに引き継いだところまでrajikoで聞けていた。
しかしその数年後、それを消去する対応にした。
安全第一のメディアとしては正しい判断だと理解しつつも、咄嗟の事態にパーソナリティがどう対応し、リスナーをどう落ち着かせたのかという貴重な放送記録が失われてしまうジレンマも抱えている。
たとえばNHKのネット配信のように、直前に「この後、当時の緊急地震速報が流れます」といった事前通達のアナウンスを挟む形であれば、勘違いを防ぎつつ生放送ならではのドキュメントをありのままに残せるはずだ。
ラジオの持つ体温を愛するリスナーだからこそ、タイムフリー上の不自然な無音という空白に、メディアの難しさと切ない思いが交差しているのである。
オードリーが今回の緊急地震速報を生放送でどう対応したのか?それは生放送で聞いていたリスナーだけが体感できたということになる。
生放送視聴以外(違法アップロードは立ち見以下)は厳しいスタンスを取るTBSラジオ安住紳一郎の日曜天国の気持ちが、ちょっと理解できた。


コメント